難転

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閃の軌跡Ⅲ 考察・予測(妄想)② OP・ED編

いつも軌跡のOPとEDの歌詞は本編と関係があるので、そこら辺の解釈・妄想です。 Ⅳのプロローグからの予測の内容が多い……のでそっちも後でまとめます。

行き着く先

これ最初聞いた時(発売前)全く誰の曲か分からなかったんですよね……サビはリィン始め主人公サイドの歌詞だな、とは思ったんですが……。 最初っから誰視点だ……?という感じではあったんですが、Ⅲの内容とⅣのプロローグから考えて、とりあえずリィン視点だと仮定します。

誰かを愛したくて 誰かに愛されたくて 震えながら 夜明けを待っている

II〜Ⅲ時点でのリィンの心境……? 養父母、妹、友達に囲まれて恵まれた人間関係ではありますが、思い出したオズボーンの優しそうな面影から実の父親に愛されたい、という気持ちが出てきたけれど、リィン自身には何かが足りない、という感じしかなく誰にを愛したい、愛されたいのか分からないような感じだったのかな、と。 クレイグや皇帝からもオズボーンの良い面を結構聞いていたから、っていうのもあるかな…。 あ、夜明けを待っているっていうのは少し覚えといてください。リフレインの方で説明します。

夢見て憧れたって 両手を差し出したって 答えなんか どこにも落ちてやしないさ

オズボーンに普通の親としての愛情を期待して、問いかけの答えを求めても、オズボーンはちゃんと全てを答えてはくれない。

ずっと 追いかけて彷徨って いっそ 捨ててしまいたい 望んでるのは 温もりだけ (LOVE! HATE! HATE!) (TRUST! LOVE!) 束の間でも

どうすればいいのか彷徨い、愛情を求めてオズボーンを追いかけるけど答えは見つからないし与えられない。 いっそそんな期待や感情は捨ててしまいたい。望んでるのは愛情や温もりだけ。 オズボーン自身や彼がしていることを憎んでいる。けれどオズボーンのことを愛したい、信じたい。

走り出す どこへ向かうの 突き進むしかないのなら 行く先に何があっても 真っ直ぐに (Hey!) 進め (Hey!) 軌跡が答えになる

ここはそのままですね。 答えが見つからなくても、自身がしたことが答えになると信じて走り続けるだけ。 リィンだけじゃなく新Ⅶ全員共通かなと思います。

あなたを愛したくて あなたに愛されたくて 怯えながら 見つめ続けている

ここから2番ですね。2番からは4に入ってからの内容だと思っています。 あなた=オズボーン。 オズボーンが何を考えているのか、自分に何をさせたいのか全く分からず怯えている。 けれど見るのをやめることはしない、期待することをやめることはできない。

求めてそばにいたって 涙を差し出したって 言葉なんか 一つも落ちてはこないさ

(捕まっているから物理的に)近くにいても、泣いても、オズボーンはなんの返答もしてくれない。

ずっと 追いかけて彷徨って いっそ 消してしまいたい 望んでるのはやすらぎだけ (LOVE! HATE! HATE!) (TRUST! LOVE) 束の間でも

一番と同じですね。 望んでいるのは穏やかに暮らしたい、やすらぎを得たいということ。

叫びだす 誰に届くの 吠え続けるしかないのなら 辿り着け 何があっても 真っ直ぐに (Hey!) 叫べ (Hey!) 軌跡が答えになる ここも同じですね。 オズボーンに届かなくても、答えが返ってこなくても叫び続けるしかない。

Who shuold I love?(LOVE!) Who should I hate?(HATE!) How can I smile?(SMILE!)

分かりやすくするため色を付けました。(ユウナクルトアルティナアッシュミュゼリィン) ここに関しては解釈が二通りあって、新Ⅶ視点とリィン視点の二通りあると思っています。 まず和訳行きます!

私は誰を愛すべきか? 私は誰を憎むべきか? 私はどのように笑えるか?(どうして私が笑えると思うのか?)

新Ⅶ:この曲中には何度も出てくる5つの英単語(hate、trust、smile、kill、love)があります。これに新Ⅶ組のストーリー内での感情とか当てはめるとしっくりくるよね…というのを某所で見て私も結構ぴったりくるな、と思ったので書かせて頂きました。

最初はloveでミュゼ……なんですけどメンバーで一番しっくりこない、解釈が難しいって感じましたね。ですが彼女については大分分からない事が多いので4で判明する可能性もあります。 現時点での解釈としては、彼女は4でおそらく一度は他のメンバーやリィンと袂を別つと思います。その最中で、自分が本当に愛している(親愛、愛情を持っているのは)誰なのか、使命とは別に自身の感情は何に向いているのか……? そんな感じなんじゃないかと思います。

次はhateでユウナ。本編序盤で彼女はリィンに対して憎しみ…とまではいかないかもしれませんが、クロスベルが奪われたという憤りをリィンにぶつけていましたよね。(実際はそれだけではなかったのですが) 自分にとって本当に憎むべき相手は誰なのか?と悩んでいるようにも思えます。

smileでアルティナ。本編を通して彼女は笑う事が出来るようになりましたね。 どうやったら笑えるのか、という答えを彼女は見つけたのだと思えます。 ……ですが、Ⅲ終了後から見て反語表現の方で取ると、姉が死んでしまったのにどうして私が笑えると思うのか、という風に取る事も出来ます。

リィン視点:オズボーンへの期待、不信、憎しみがないまぜになって何が本当なのか分からず迷っている。そんな状態で笑える訳がないだろう、みたいな。

Who should kill? Should I kill you? 誰が殺すべきか? 私は貴方を殺すべきか?

新Ⅶ視点:kilIでアッシュ。これも本編通りでしょうか。皇帝、オズボーンを殺すのは誰なのか、自分が殺すべき相手なのか?俺は誰を殺りゃあいいんだ、ですね。

リィン視点:先程と同じで誰と戦えばいいのか分からない。

Who should I trust?(TRUST!) What should I trust?(TRUST!) 私は誰を信じるべきか? 私は何を信じるべきか?

新Ⅶ:trustでクルト。彼は自分の一族が守護役から外され、自分の本来の主であったセドリックと対立し、自分が今まで信じていたものを失ってしまいます。その中でⅣでは帝国は真っ二つに割れ、自分は何を信じ、何と戦うべきか……。

リィン:何を信じればいいのか、誰を信じればいいのか……歌詞そのままですね。

How can I love?(LOVE!) What should I kill? Should I kill me? Hug me, please kill me.

私は何を殺すべきか? 私は私を殺すべきか? 私を抱きしめて、そして私を殺して

これはリィン視点です、凄い不吉な歌詞ですが……。Ⅲ内でリィンが鬼の力をだんだんセーブ出来なくなっている、という風に描写されていて、Ⅳのキービジュアルを見る限りもしかして鬼化が解けなくなってしまったんじゃないでしょうか。皆を見境無く傷つけてしまうまえに、自分を殺してほしい……みたいな。

走り出す どこへ向かうの 突き進むしかないのなら 行く先に何があっても 真っ直ぐに 進め 軌跡が答えになる

叫びだす 誰に届くの 吠え続けるしかないのなら 辿り着け 何があっても 真っ直ぐに (Hey!) 叫べ (Hey!) 軌跡が答えになる

ここの歌詞はそのままですね。 自分の道を突き進めば、やがてそれが答えになる。

こう見ると大分Ⅳの内容(予測)入ってますね。どこで切るか悩んでた感じはありますし、やっぱ予定より早い場所でⅢは切ったんでしょうか。

総合的に考えると、リィンとオズボーンの歌なんでしょうね。リィンは相反する気持ちを持っていて、行動しても向こうは何も明確な返しをくれず、どうすればいいか迷っている……そんな感じを受けました。

嘆きのリフレイン

そりゃ嘆きますよ、って感じのED。全体的に歌詞は暗く、今回の終わり方に合ったものになっています。 まず、これ誰視点なんだ……? 語りかけてる相手はリィンで確定だと思います。個人的には、リィンの内にある呪い、鬼の声かな……と。女性口調なのも気になります。

踊れ 狂ってしまえ 抗う術なき 嘆きの鐘は響く リィンも発狂しましたが国全体発狂みたいなもんでしたね。黒の史書の上で踊らされる役者たち。鐘は闘争本能を呼び覚まし、世界は呪いに包まれた。

絶望は甘い媚薬 諦めは手招き おいでよと 堕ちてしまえば楽園 怯えることなどないわ

めちゃくちゃリィンに諦めて欲しいみたいです。抗い、戦うことをやめれば苦しみから解放される。楽になれるよっていう悪魔の囁きですね。

誰でも夢見てるから 苦しいのね (Whoa! Whoa!) It’s gonna be alright 忘れてしまえばいいの いつだって (Don’t worry) 朝は来るわ

愛されることを期待するから苦しくなる。 It’s gonna be alright=なんとかなる、大丈夫だよ。全部(期待や果たさなければならない事)を忘れてしまえば楽になれる。 足掻き戦わなくても終わりはやってくる。 ここでの「朝は来るわ」と二番の「明日は来るわ」についてですが、行き着く先の方で「夜明けを待っている」という歌詞が出てきます。 この夜明けを待っている人(=リィン)にこの曲の語り部は朝、明日は来るわと語りかけているのです。また、夜明けを待っているのは黄昏(ラグナロク)の向こう側にある未来を望んでいる、ということとも掛けています。

踊れ 狂ってしまえ 抗う術なき 嘆きの鐘は響く 耳塞いで それでも ああ 拒むことなどできはしない 祈りにも似たリフレイン

耳を塞いでも呪いの声を防ぐことは出来ない。(例:ドライケルス、アッシュ) それに逆らうことは出来ない、拒むことは出来ない。 リィンは祈りにも似た嘆き(この現状から脱したいという望み、どうしようもない現状を嘆いている)を繰り返している。

寂しさに溺れる時 愛しさは裏腹 牙を剥く さらけ出してみればいい 怒りに震えるあなた

オズボーンに愛されず寂しさを抱え込み、オズボーンにとりあえず従って何を考えているか見極めようとするリィンにとって、仲間たちのリィンへの愛情(何故従うのか、止めようとする仲間の情)は自分への障害になる。 仲間を二度失い、何も出来ない自分に絶望したリィンは、自棄になり自分の境遇とは違う他の仲間たちには自分のことなんか分からないだろうと、仲間や教え子に感じてしまった怒りをさらけ出せばいいと声は言う。

誰でも愛されたくて 壊れるのね (Whoa! Whoa!) It’s gonna be alright 奪ってしまえばいいの 嫌だって (Don’t worry) 明日は来るわ

愛してほしいと思い、自身に絶望したリィンは壊れて、(っていうか闇墜ち…?)いっそオズボーンの指示にしたがって人々の幸せを奪ってしまえばいいのだと声は言う。 リィンがどう行動しようが終わりは来る。

染まれ 浸ってしまえ 逃れる術なき 嘆きの鐘は笑う 声枯らして叫ぶ拒絶 絡み囚われ 溶ける響き

声を枯らして拒絶しても、鬼(呪い)を抑える事は出来ない。 ……これ、鬼に乗っ取られてるのでは……。

祈りにも似たリフレイン リフレイン…… リフレイン…… 踊れ 狂ってしまえ 抗う術なき 嘆きの鐘は響く 耳塞いで それでも ああ 拒むことなどできはしない

染まれ 浸ってしまえ 逃れる術なき 嘆きの鐘は笑う 声枯らして叫ぶ拒絶 NO! 絡み囚われ 溶ける響き 祈りにも似たリフレイン

前の歌詞と同様ですね。 全体としてはⅢ終わりのリィンが、鬼(呪い)にと闇墜ち勧誘されてる感じですね。

鐘って重要ワードなことが多い(碧、閃Ⅰ、Ⅲ)ですが、Ⅳでも出るんですかねえ……。